コメンテーター
ふくだ内科クリニック(大阪市)
福田正博(ふくだ まさひろ)先生
A.
高コレステロール血症をはじめとする生活習慣病に気をつけなくてはならないのは、今や大人だけではありません。肥満や糖尿病、コレステロールや中性脂肪の高い子供の増加が懸念されています。
子供の生活習慣病に最も影響を与えているのは、やはり第一に食生活といえるでしょう。肉料理が中心の欧米型の食事に変わってきたことに加え、ハンバーガーやフライドポテトなどのファストフード、ケーキやアイスクリームなどの洋菓子、油で揚げたスナック菓子の間食、清涼飲料水の飲みすぎによる糖分の過剰摂取など、子供の総摂取カロリーの増加、特に脂肪摂取量の増加はとどまることを知りません。その一方で鉄やカルシウムが不足しがちとなり、貧血や骨折が起こりやすくなっています。子供のころからのバランスのよい食事に対する習慣づけがその後の生活習慣病の予防に不可欠です。
また近年は、外で元気に遊びまわっている子供をみかけることも少なくなりました。室内でテレビゲームなどをして遊ぶ時間が長くなると、子供も運動不足になってしまいます。肥満は「万病のもと」。脳梗塞、心筋梗塞を引き起こす生活習慣病の源流なのです。残念なことに、肥満の子供が30年間で3倍にも増えていることが文部科学省の報告で明らかになりました。 (掲載時にグラフをご用意します。)
動脈硬化は生まれたときから始まっているといわれています。これに拍車をかける生活習慣病に対し、周囲の大人が注意を払い、ときには厳しく見守ってあげたいものです。



