コメンテーター QA :血管のしなやかさDoctor List Asked Question

コメンテーター
大阪掖済会病院(大阪市)
心臓血管内科部長
島田健永(しまだ けんえい)先生

島田健永先生

Q.「しなやかな血管」、「硬い血管」などという言葉を最近よく聞きます。これはどういう意味なのですか?

A.
 血管は、心臓から送り出される血液を、身体中に運ぶ大切な役目を担っていますが、健康な状態の「しなやかな血管」は、必要な時に、必要な量の血液を運ぶためにみずから拡張する働きを持っています。
 しかし、血管は人間の皮膚と同様、加齢とともに「みずみずしさ」を失い、硬くなったり狭くなったりしていきます。このような「動脈硬化」は、子供の頃から始まっており、「人は血管とともに老いる」という言葉はまさに的を射た表現なのです。
 さらに、高脂血症、糖尿病、高血圧、喫煙のように血管を傷害する条件が重なると、動脈硬化が加速されていきます。
 水道のホースを思い浮かべてみてください。新しいホース(健康な血管)はしなやかで、その中を水(血液)が滞ることなく流れていきます。しかし、古くなったホース(動脈硬化を起こした血管)はゴム(血管の壁)が硬くなり、しかもホースの中には水垢やゴミ(コレステロール)がたまって所々で狭くなり、水(血液)の流れが悪くなって本来の働きができなくなります。
 動脈硬化によって必要な血液を運べなくなることで起きる狭心症や心筋梗塞などを防ぐためには、血管を傷つける危険因子を出来るだけ排除し、血管の「しなやかさ」を保つことがとても大切なのです。



 


島田健永(しまだけんえい)先生