コメンテーター QA :服薬の中止Doctor List Asked Question

コメンテーター
仙台社会保険病院(宮城県仙台市)
高血圧・糖尿病内科 主任部長
角田一男(つのだ かずお)先生

角田一男先生

Q.コレステロールを下げる薬をきちんと続けてのみました。検査を受けたらコレステロールの値は目標の数字まで下がっていたので、もう薬を飲むのはやめてもよいのでしょうか?

A.
 高コレステロール血症は、多くの場合、長い間の生活習慣から生じるものなので、目標値に達したあと、それをいかに維持するかが鍵になります。
 お薬による治療でコレステロールが目標の数字まで一旦下がっても、偏った食事や食べ過ぎ、運動不足などがあると、お薬の服用をやめることで再びコレステロールが高くなってしまうことがあります。
 しかし、コレステロール値が目標に達し、安定している患者さんで、お薬をやめても、食事療法、運動療法を患者さん自身できちんと進められると医師が判断した場合は、お薬の減量や中止も可能なのです。
 
 ただし、遺伝的な原因による家族性高コレステロール血症の患者さんや、すでに心筋梗塞、狭心症などの虚血性心疾患を起こしたことのある高コレステロール血症患者さんの治療は、より厳密に行わなければならないため、お薬とは一生のおつきあいになる場合もあります。

服薬中止によるLDLコレステロール値の上昇グラフ1

高コレステロール血症のおくすりであるスタチン系薬剤を4週服薬して中止。その4週後までのLDLコレステロールの変化を表します。中止後4週間で、おくすりをのむ前の値に戻っていることがわかります。